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VOGUE NIPPON ビューティー・ディレクター 麻生綾の美容編集者生活
復活〜。
復活〜。_e0037001_21293193.jpg最近のマスカラ(ファンデーションもだが)は、どれもホント優秀で、技術力においても仕上がりにおいても、正直甲乙つけ難い。「ヘンなもの」「ダメなもの」を探すほうが大変なくらいである。

とはいえ、なぜか手に取り使ってしまう製品というのは、依然あるわけで、私の場合は『アナ スイ』の「スーパーマスカラ DX フル」(←これに「ロングラッシュ」か「ボリューム アップ」をお好みで組み合わせれば、もう怖いものなし!)と『シャネル』の「イニミタブル ウォータープルーフ」が、“えこひいき”中のマスカラ。どちらもビューラーで上げたカールを下地なしでも伸ばすことなく、パチパチおめめをつくってくれる。

が、ここのところ、まつ毛自体の「上がり」がよろしくない。マスカラに、先述のお気に入りのヤツらを選んでも、である。もしかしてビューラーのほうに何らかの問題ありき??

ちなみにこの半年くらい愛用しているビューラーは、『NARS』の「アイラッシュカーラー」(昨年末の限定販売品。とっても使いやすいので、定番になればいいのに!)。マットブラックのコーティングが、いかにも『NARS』で格好いい一品(またこの“ツヤ消し”仕上げは、手に持ったときにすべりにくい、という実質的な利点もある)。うーん、でもたかだか半年でバネがイカれちゃうってことはないだろうから、まずはゴムを替えてみようかしら? でも替えゴムがどっか行っちゃって、すぐには見つからないよう……。

フト思いついてゴムを取り外し、石鹸でよ〜く洗ってみる。拭いて水気をとった後、ビューラーにはめ直して、試しにまつ毛をグィィィ! わ、嘘みたいにアップ力が復活!!!

「近頃、いくら力を入れて挟んでも、まつ毛の上がりがどうもいまいち」と感じている方。ぜひ一度お試しを。
# by vogue_aso | 2007-06-21 21:29
登竜門。
登竜門。_e0037001_22383186.jpgコスメ界の登竜門というか、トラの穴(?)と言えば、伊勢丹新宿店B2Fの「BPQC」である。

これから世に出て行こうとするコスメは、こぞってこの売場に置かれることを夢見る……と言ってしまっても過言ではないと思う。誰もが認める製品力および独創性、そして一過性でない将来におけるきちんとしたヴィジョンを持つコスメだけが、あの限られたスペースにデビューすることができるのだ。たとえば『アロマドゥース』『ドクターケイ』『マームリタート』『オーガニック ファーマシー』etc.etc.……。パッと思いつく名前を挙げただけでも、ほらこのとおり、ニッチで通好みのブランドがズラ〜リ。

さて、そんな「BPQC」メンバーに、5月より新たに加わったのが『ガミラシークレット』。イスラエル北部・ガリラヤ地方に住む、ガミラ婆ちゃんの手作り美容ソープである。一見しただけでは「ふーん、手作り石鹸ねえ。いい製品なんだろうけど、まあ、ありがちっちゃ、ありがち?」と、さほどびっくりはしなかったのだが……これが予想外にGOOD!

「この道40年以上」のガミラ婆ちゃんが、先祖伝来の知恵と長年の経験が生んだ秘密のレシピで、数カ月かけて作るこのソープ(オリジナルとスペアミントの2種類がある)。原料は、食べられるくらい良質なエキストラバージンオリーブオイルをベースに、厳選した薬草やオイルを十数種類組み合わせて……という、いかにも肌に効きそうな植物成分100%。洗浄力があるので紛れもなく“石鹸”なのだが、その実態はむしろ美容液のカタマリといった感じ。

事実、洗った後の肌感触は、まるで石鹸にあらずシュルルルルン! そして使い続けるほどに、肌のアブラっぽい部分はサッパリ、乾燥しがちな部分はしっとりと「本来あるべき姿」に整えていってくれるとか。となると、さしずめふたつ名は“スキン・リチューニング・ソープ”といったところ? 実際、広報担当者によると「ガミラシークレット唯一の欠点は、ガミラシークレットが石鹸に見えること」だそうで……。いや、さすが「BPQC」のおめがねに適った製品だけのことはあります。

ちなみにガミラ婆ちゃんは、女性の社会進出が珍しい中東において、2006年のイスラエル独立記念日に「その年、最も影響を与えた10人」に選ばれた、本当の意味での“自然科学者”にして実業家。つい先日、発表会のために一瞬来日していたのだが、めちゃくちゃ歩幅が広く、御歳66歳と思えぬハイスピードで歩き回り、目に入った植物すべてを触り、嗅いで、舐めていたそう。日本の植物が『ガミラシークレット』に追加配合される日は近い???

もっとも青山通り沿いのものは、オール落第だったらしいのだが。
# by vogue_aso | 2007-06-18 22:38
おなか対策。
今に始まったことではないが、「お腹の脂肪」が悩ましい。

ガバッと掴めるプニャプニャとしたこの脂肪、『イリージァン.』の片山先生にも「可愛いクロワッサン」(←表現は可愛いが、これって「言い得て妙」だけに、本人的にはかなりの屈辱である)と呼びかけられてしまう始末。一体どうしたものか……なのだが、思い当たった事柄ひとつ。

これねえ、絶対ローライズの下着がダメなのよ。

思えば、美容エディターになりたての、今を去ること十数年前は、用がない限り(?)おへそまで隠れるタイプのショーツを定番にしていた。その理由は、とある下着屋さんを取材した際「普段のショーツはおへそまで隠れるものを穿いてくださいね。じゃないとお腹が出てきますよ」と忠告されたことにある。あれから幾歳月、ローライズの流行とともに、いつの間にやらその金言を忘れていった愚かなワタシ。いまやタンスの引き出しには、ちっちゃなショーツばっかり! そうだそうだ、きっとこれが諸悪の根源だ!!

ヒト(生き物)は、冷える部分に防御のための脂肪を「着る」。そんな人体の神秘の、ちょっぴりハタ迷惑なその結果が、プニャプニャのお腹なのではないだろうか。よし決めたっっ! この夏は「おへそまで」の大きなパンツを穿くことにする。ズン胴ワンピ、チビピタT→長ユルTへの流行の変化も、ありがたき追い風。さっそく買いに行かなきゃっっ!

と、心に固く誓った矢先に、『ワコール』の「おなかウォーカー」の夏ヴァージョンが発売されていることを知る。まずはコレですかね?
# by vogue_aso | 2007-06-14 20:15
「抗酸化」のプロ。
「抗酸化」のプロ。_e0037001_20502383.jpgこちら『富士フイルム』発のアンチリンクル美容液、「エフ スクエア アイ インフィルトレート セラム リンクル エッセンス」。

写真フィルムとコスメ。一瞬「?」となる感じの組み合わせだが、実はフィルム屋さんというのは、最も先を行く「抗酸化」技術を持っている会社なのだそう。確かに、言われてみればフィルムの主原料は、肌と同じコラーゲンだし、写真の退色を防ぐテクノロジーは「抗酸化」そのもの。なるほどねえ。

(↑いまいちピンと来ない方に補足説明:酸素に日々さらされているモノの宿命として、写真同様、我々ヒトも退色(=酸化)する。それがいわゆる「老化」なわけで、つまりは「抗酸化=酸化に抗する」
ことこそ、若い肌および健康長寿のカギなのだ)

そんな“抗酸化おたく”な『富士フイルム』さんが、試行錯誤の上、行き着いた成分が「アスタキサンチン」。アスタキサンチンとは、藻やカニ・エビなどの海の生物由来のカロテノイド系色素で、ビタミンEの1000倍の抗酸化力を持ち、それこそ茹でガニを思わせる真っ赤な色が特徴。ちなみにサケが赤いのも、アスタキサンチンが豊富な藻やオキアミを常食しているからだそうで、産卵のためにご苦労にも川を上るパワー、またその際にシタタカ浴びる紫外線でグロッキーにならないのも、この「赤」のおかげだとか。説得力ありますなあ。

ただこのアスタキサンチン、非常にデリケートで壊れやすく、安定させるのが何より難しいのだそう。うーむ、どんなに優れた成分であっても、正しいカタチで肌に届かなければ、まるで意味がない……。そこで! アスタキサンチンを有効なままデリバリーする、ナノテクノロジーなどの『富士フイルム』ならではの技術がモノを言う、というわけです。

さて、この「エフ スクエア アイ インフィルトレート セラム リンクル エッセンス」(←ちょっと名前が長すぎやしませんか?)。実際掌に出してみると、気持ちトロリとオイル状の、クイックマッサージにも使えるテクスチャー。そのくせ、しばらく指でくるくるしていると、スッと肌に馴染んでしまい、使い勝手もGOOD。小難しいイメージとはウラハラのダマスクローズの良い香り、次につける製品の邪魔をしない肌あたりの優しさで、ついつい朝に晩に手が伸びてしまう一品なのである。
# by vogue_aso | 2007-06-11 20:50
リップケアいろいろ。
リップケアいろいろ。_e0037001_20482471.jpgハンドクリーム同様、思いたったらいつでも塗れるように、自宅のあちこちにリップケア製品が転がっている。

唇厚いし大きいし、唇周りの製品は、私にとってプライオリティ高、の必需品だ。家に居るときは、輪郭をややはみ出すくらいまで、とにかくタップリと塗布。年々進行する「上唇のしぼみ」を、何とかくい止めるためにも!

休日。掃除ついでに(業界は早、秋の新色発表会ラッシュ。日々ネズミ算式に増える新製品で、会社も家も大変なことになっているのだ!)、只今のお気に入りたちを一堂に会してみたら、こんなラインナップになった。

(右から)『ドゥ ラ メール』の「ザ・リップ・バーム」:ダイニングテーブルに出しっぱなしになっているこちら、実は密かなロング&ベストセラーなのだそう。ジャータイプのバームは、すぐ飽きて使わなくなる傾向の私だが、これは「寝る前専用」と決めていることもあり、かなり長いお付き合い。硬からず軟らかすぎず、スースーしすぎず、の絶妙バランスなテクスチャーも、功を奏してるのかも? もはやすっかり、唇が覚えている就寝前の儀式。塗ってないと、「あ、忘れた」とモソモソ起き出すくらい。

『タカミ』の「リップエッセンスプラス」:何よりちっちゃいし、UVカット効果もあるということで、迷わずポーチの中に。チューブタイプのわりにサッパリ系なので、次に塗る口紅やグロスの邪魔をしないところもGOOD。

『ドクターミュラド』の「リップセラピー」:これは相当リピートしてます! SPF15なのと、ちょっぴりピンクに色づくのとで、グロス代わりのユルいおでかけ仕様としても。しかも、軽い剥離促進効果も期待できるので、荒れ&皮むけ防止の強~い味方。いやあ、これだけ全方位的な効果効能が詰まった欲張り製品には、そうそうお目にかかれないかも。そして何より、「ほんのり甘いキャンディみたいな味」が、これまた甘党にはたまらない……ってことで。
追記:↑この味、何だったか先日遂に思い出したワタシ。ズバリ、懐かしの(最近そればっかり)「サクマのいちごみるく」。

『美禅』の「トリートメント リップ グロッシー」:これはもう美容液というより、私の中では完全に「透明グロス」の扱い。最近はアイメイクをがっつり囲み目にしていることが多いので、唇はコレだけ、ということもしばしば。つけ心地も、うーん、何と言うか「やわらか♪」っていうのが、一番ぴったりくる表現だろうか。

『ランコム』の「バームベゼ」(7月27日より限定発売予定):メイク前はもっぱらこちらを使用。漆塗りのマッシュルーム(?)を思わせる、珍妙なルックスからして興味をそそるのだが、いざフタをとると、これまた想像だにしなかったベビーピンクのツルツル球体が……。これはもう、実物でご体験いただくしか説明のしようがないような。そして「ベゼ(接吻)」の名前のとおり、そのツルツルにキスをするようにしてつける、何とも艶めかしい製品なのだ。また郷愁を誘う、甘〜いバニラかココナツのような香りもクセになる。余談だが、この「バームベゼ」も含め、『ランコム』の秋のメイク・コレクションはかなり楽しいので、必見ですよ。
# by vogue_aso | 2007-06-07 20:48
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プロフィール
麻生 綾(あそう あや)
東京育ち。田園調布雙葉学園→上智大学文学部新聞学科→同大学院文学研究科を修了後、婦人画報社(現・アシェット婦人画報社)入社。『25ans』『婦人画報』編集部で約14年間、主にビューティのページを担当、また両誌で副編集長を務める。2004年3月に日経コンデナスト『VOGUE NIPPON』編集部に移籍、現在は同誌ビューティ・ディレクター。最近、かねてからの美容モットー「女は美味しそうでなくっちゃ。」にもう一言、「女は乾かしちゃいけない。」が加わる。趣味は化粧品いじり。好きな食べ物はだだちゃ豆、香草、蕎麦湯。家族は同業者の夫と、ぬいぐるみ多数。
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