VOGUE NIPPON ビューティー・ディレクター 麻生綾の美容編集者生活
登竜門。
e0037001_22383186.jpgコスメ界の登竜門というか、トラの穴(?)と言えば、伊勢丹新宿店B2Fの「BPQC」である。

これから世に出て行こうとするコスメは、こぞってこの売場に置かれることを夢見る……と言ってしまっても過言ではないと思う。誰もが認める製品力および独創性、そして一過性でない将来におけるきちんとしたヴィジョンを持つコスメだけが、あの限られたスペースにデビューすることができるのだ。たとえば『アロマドゥース』『ドクターケイ』『マームリタート』『オーガニック ファーマシー』etc.etc.……。パッと思いつく名前を挙げただけでも、ほらこのとおり、ニッチで通好みのブランドがズラ〜リ。

さて、そんな「BPQC」メンバーに、5月より新たに加わったのが『ガミラシークレット』。イスラエル北部・ガリラヤ地方に住む、ガミラ婆ちゃんの手作り美容ソープである。一見しただけでは「ふーん、手作り石鹸ねえ。いい製品なんだろうけど、まあ、ありがちっちゃ、ありがち?」と、さほどびっくりはしなかったのだが……これが予想外にGOOD!

「この道40年以上」のガミラ婆ちゃんが、先祖伝来の知恵と長年の経験が生んだ秘密のレシピで、数カ月かけて作るこのソープ(オリジナルとスペアミントの2種類がある)。原料は、食べられるくらい良質なエキストラバージンオリーブオイルをベースに、厳選した薬草やオイルを十数種類組み合わせて……という、いかにも肌に効きそうな植物成分100%。洗浄力があるので紛れもなく“石鹸”なのだが、その実態はむしろ美容液のカタマリといった感じ。

事実、洗った後の肌感触は、まるで石鹸にあらずシュルルルルン! そして使い続けるほどに、肌のアブラっぽい部分はサッパリ、乾燥しがちな部分はしっとりと「本来あるべき姿」に整えていってくれるとか。となると、さしずめふたつ名は“スキン・リチューニング・ソープ”といったところ? 実際、広報担当者によると「ガミラシークレット唯一の欠点は、ガミラシークレットが石鹸に見えること」だそうで……。いや、さすが「BPQC」のおめがねに適った製品だけのことはあります。

ちなみにガミラ婆ちゃんは、女性の社会進出が珍しい中東において、2006年のイスラエル独立記念日に「その年、最も影響を与えた10人」に選ばれた、本当の意味での“自然科学者”にして実業家。つい先日、発表会のために一瞬来日していたのだが、めちゃくちゃ歩幅が広く、御歳66歳と思えぬハイスピードで歩き回り、目に入った植物すべてを触り、嗅いで、舐めていたそう。日本の植物が『ガミラシークレット』に追加配合される日は近い???

もっとも青山通り沿いのものは、オール落第だったらしいのだが。
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by vogue_aso | 2007-06-18 22:38
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『VOGUE NIPPON』編集部発“美容ブログ”
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プロフィール
麻生 綾(あそう あや)
東京育ち。田園調布雙葉学園→上智大学文学部新聞学科→同大学院文学研究科を修了後、婦人画報社(現・アシェット婦人画報社)入社。『25ans』『婦人画報』編集部で約14年間、主にビューティのページを担当、また両誌で副編集長を務める。2004年3月に日経コンデナスト『VOGUE NIPPON』編集部に移籍、現在は同誌ビューティ・ディレクター。最近、かねてからの美容モットー「女は美味しそうでなくっちゃ。」にもう一言、「女は乾かしちゃいけない。」が加わる。趣味は化粧品いじり。好きな食べ物はだだちゃ豆、香草、蕎麦湯。家族は同業者の夫と、ぬいぐるみ多数。
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