VOGUE NIPPON ビューティー・ディレクター 麻生綾の美容編集者生活
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適材適年齢。
昨日の「タン マジュール」の話で、思い出したことひとつ。昔からよく「若い頃からリッチな化粧品を使っていると、肌を甘やかすことになってよくない」などと言われるが、個人的には少々文章を書き換えたい感じである。「若い頃からリッチな化粧品を使っても、肌を想像するほどには変えてくれないよ」もしくは「値段に見合うほどは効果が得られないよ」

我々雑誌の美容ページも悪いのだが、たとえばある高額クリームなり、美容液なりを「これは効く!」と、めちゃくちゃ煽るようにご紹介したとする。そうすると件のカウンターには当然、その製品を「指名買い」しようとする人々が、大挙して訪れる。そして、その客がズバリ、その製品のターゲットであったなら、双方めでたしめでたし。がしかし。明らかに肌がまだ若く元気なのにもかかわらず、客の視界には目的の製品しか入っていない場合。これが問題なのだ。

メーカー側としては内心「この人にはまだ早いかも?」と思っても、客が「欲しい」と言う製品を売らないわけにはいかない。だが、その結果「それなりに良かったけど、リピートするほどではないかも」「そこまでの効果は…?」と見切られて、「一回こっきり」、すなわち“点”のお付き合いで終わってしまうのは、長期的にはどうなのだろう。ああ、せっかく出会いをはたしたのに。それがほんのちょっとだけ適正ではなかったゆえに。何だか双方、ものすごーくもったいない! と歯噛みをしてしまう私である。  

化粧品は「適材適年齢」でこそ、真価を発揮するもの。またそれをきちんと客に伝えられるカウンターが、いいカウンターだと思うのだが。
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by vogue_aso | 2005-11-30 22:23
シャバシャバにして濃厚。
e0037001_11402811.jpg秋も深まってくると(というかすでに冬、との説も)、冷気と乾燥で活性度が落ちるのか、肌がいっそうシワシワしてくる。パワーアップ系のクリームを投入するのはもちろん、化粧水の段階からテコ入れが必要。というわけで、とっておき『イヴ・サンローラン・パルファン』の「タン マジュール ローション」を開封する。

霊芝のパワーで“肌痩せ(エイジングの象徴ですね)”に待ったをかける「タン マジュール」のシリーズは、「クリーム」も「アイズ」もかなり好きなのだが、この化粧水には至っては、カンペキに「やられた!」という感じ。もともと化粧水はコットンに即ジュワっと滲みる“シャバシャバ感触”のものが好きなのだが(コットンにすぐに滲み込まず、表面でごろごろローリングするヤツは、気が短いのでちょっぴりイラっとくるのだ)、これはシャバシャバにして内容はリッチ、という珍しいタイプ。それが証拠に、丁寧にパッティングしていくと、何とおでこや口元の表情ジワまでぷっくり膨らんで、目立たなくなってくるのだ!

隣の席の33歳は「このローション、いいんだけど、これだけでお腹いっぱいになっちゃう気がして、他の美容液をつける楽しみをそがれる」などという不敬なことをのたまっているが、それはキミがまだ若いから。7年後には、きっとこのローションの良さが肌でわかるようになりますから。
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by vogue_aso | 2005-11-29 23:58
ロレアルセミナー@大阪。
e0037001_11392574.jpg名古屋、東京と来て、オーラスは大阪。横山克馬さんの「エルネット」(通常はスタイリングの仕上げに一振りするヘアスプレ−)を使った、裏ワザ的スーパー・ストレート・テクニック(ブローした髪に適量の「エルネット」をスプレーし、さっとクシを通してから、すかさずヘアアイロンで挟んで伸ばす。その瞬間、ジュジュー!と、まるでもんじゃ焼きが焼けるかのような音がするが、「エルネット」が蒸発するだけなので、案外髪は傷まない。そして毛束は板のように真っ直ぐに!)を拝見するのも3回目。

写真はヘアアレンジ完成後、会場をウォーキングするモデルのカイさん。本日の衣装は『スマッキー・グラム』。そういえばスマッキーのクリエイティヴ・アドバイザーである、パトリシア・フィールド女史も来日中とのこと。相変わらず真っ赤な髪……だったそうだ。
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by vogue_aso | 2005-11-28 22:58
ローラ メルシエ。
e0037001_23331695.jpg『ローラ メルシエ』の峠さんと白土さん来社。春夏の新色紹介とともに、ベースメイクアップアイテムのリ・プロモート。天才下地「ファンデーションプライマー」から始まり、1分間におよそ10万語(当社予測)の高速回転で、ベースづくりを説明・実演する峠さんは、テキヤそのものである。

峠さんのワザでは「モイスチャライジングファンデーション」は、指ではなく「水で濡らし、きゅっと絞ったスポンジ」でつける。まずファンデーションを手の甲に2プッシュし、それを件の“ちょっぴり濡れた”スポンジに全部吸わせてしまう。そしてそのスポンジを使って塗っていくのだ。そうすると確かに、ファンデーションをダイレクトに顔に載せて伸ばした時より、断然キレイ。仕上げに大ベストセラーのお粉「ルースセッティングパウダー」を叩けば、無敵の美肌!

早速、家で試してみる。スポンジを濡らして絞る過程はやや面倒臭いのだが、仕上がりの肌は「本当の肌がキレイ」であるかのような自然な美しさ(もちろん色ムラ、毛穴など、隠したい部分はきちんとカバーしてくれる)。何と言うか、とってつけたような「厚塗り感」「メイク感」がないのだ。『ローラ メルシエ』の掲げるところの“フローレス フェイス(完璧でありながらナチュラルな肌)”って、こういうことだったのね。
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by vogue_aso | 2005-11-25 22:40
ホワイトニング・ファンデーション。
e0037001_23312048.jpg始まりました、「ホワイトニング」の新作発表会の季節。毎年、春夏のニューカラーの次は、このネタ一色である。

「ホワイトニング」製品、個人的にはあまりプライオリティの高いカテゴリーではないのだが、唯一、パウダリーファンデーションだけは別。毎年「これは」と思えるものを探しているが、いまだ『エレガンス』の定番「ファンデーション パウダリー ファインクリア UV」を超える存在には、出会えていない。

私がパウダリーファンデーションに求めるものは、「持ち歩き」「化粧直し用」としての機能である。朝のベースメイクは、家では休日を除いて100%リキッド+パウダー派。ゆえに必要なのは“化粧ポーチの住人”なのだ。そのためにはまず、ケースがコンパクトで、軽く薄くなくてはならない。そして無駄に厚づきにならずして、午後の「くすみ」を払ってくれるもの。そのためには、ちょっと白めの、ホワイトニング仕様のパウダリーファンデーション(発光するかのような輝きのものが多い)が最適なのである。しかも、付属のスポンジも扱いやすいもの……以上を総合すると、やはり『エレガンス』に行き着いてしまう。

でもシーズンはスタートしたばかり。「ファンデーション パウダリー ファインクリア UV」は、今年もディフェンディング・チャンピオンなるか? 楽しみである。
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by vogue_aso | 2005-11-24 22:57
「ブノワ」でランチ。
『アルマーニ』の村岡さんが、春夏の新色とともに来社。今年はどのブランドもピンク系が本当に豊富だ。『アルマーニ』のアイシャドウの美しさについては、以前もこのブログでご紹介したことがあるが、御大の完璧主義者ぶりは、洋服のみならずメイク製品のひとつひとつにもしっかり及んでいる。半年前に外苑でメガショウが開催された時も、楽屋では何とアルマーニ氏自らが、モデルたちにアイラインを引いていたのだとか(それもメイクアップアーティストが描いたものをわざわざ消して……!)。凄すぎ。

その後、小社の近くの「ブノワ」でランチ。「ブノワ」はアラン・デュカスの新店だが、「ベージュ東京」がグランメゾンなら、こちらは気軽なビストロ風。インテリアもレトロな「可愛いおフランス」で、女の人好み(柱や壁をペパーミントグリーンに塗り替えたら、まるでパリの「ラデュレ」だ)。胃の状態が100%でなかったのが悔やまれるところで、もし本調子だったら、ガツンとオッソブッコなどをいただいてみたかった感じ(今回は白身魚のマーマレードソースなどという、抑え目のメニューにしておいた)。ぜひまた訪問したい。
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by vogue_aso | 2005-11-22 23:43
ニキビ!
e0037001_9575393.jpg過度な洗顔をやめて以来、とんとシリアスなニキビにはご無沙汰だったのだが、ここ数日、こめかみや頬にそれなりのやつがポツンポツン。これは先々週末より、胃の調子がイマイチなせい。

どうやら軽く牡蠣に当たったようで「あげたりさげたり」こそしなかったのだが、とにかく「なあんにも食べたくない」状態が続いているのだ。最初は「ダイエットのチャンス!」と喜んだりもしたのだが、これだけ長引くと、今度は肌への影響が心配。案の定、ニキビも出てきたし、食欲はなくとも、ビタミン剤と十分な水分、ウイダーインゼリーのような流動食は流し込んでおくことにする。

さて、出来てしまったニキビへの対処だが、数多あるスポッツ系の製品の中では『ミュラド』の「ブレミッシュ スポット トリートメント」が最も即効性があるように思う。透明ではないので、メイク中はつけられないが、赤みと膨らみを緩和する鎮静効果はピカイチ。お風呂上がりなどに、ニキビの部分だけに、こんもりと盛り上げるように塗り、乾くまで放置しておくと、あら不思議! それだけで目に見えるほどの効果を発揮してくれる。
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by vogue_aso | 2005-11-21 22:55
グッチ・ウエストマンさん来日。
e0037001_1232865.jpgランコムのメイクアップ プロデューサー、グッチ・ウエストマンさんが急遽来日、ということで原宿の「アーペ・レーヌ」でボジョレーヌーボーとともにウェルカム・パーティ。彼女とは約1年半前に、NYで90分にも及ぶインタビューをさせてもらった仲(あのときは「日本では“負け犬”ってコトバが流行ってるんですけど、独身のグッチさんはどう思いますか?」なんて阿呆な質問もしたなぁ…)。物静かで思慮深く、そしてとっても今風にお洒落なひと。彼女の手がけるメイクも素敵だが、何より本人がめちゃくちゃキュートなのだ。英語で「私が私が」と前面に出たがるひとのことを「eager」と表現するらしいのだが、グッチさんは真逆。

来日時に日本の女の子たちを見て、その服装や色使いをクリエイションのヒントにすることも多いのだとか。春夏のコレクションも優しいペールカラー揃い。コレクション毎のお楽しみ、限定のアイシャドウ・パレット「カラー フォーカス パレット」のパッケージモチーフは、今回はメタリックな薔薇でした。
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by vogue_aso | 2005-11-18 21:57
アヌシュカ・ヘンペルさん。
e0037001_122123.jpgフォ−シーズンズホテル丸の内「EKKI」のプライベートダイニングにて「ゼレンズ C-60」の発表会。「ゼレンズ」とは、「フラーレンC60」を主成分にした超・抗酸化クリームで、中身は皮膚がんの研究者で形成外科医のマルコ・レンズ博士(ハンサム!)が開発、パッケージはあの女優にしてインテリア・デザイナーのアヌュシカ・ヘンペル女史がデザインという、何ともセレブな製品。

発表会では、何も知らないまま、お洒落でナイスなオバサマの隣に座ってしまったのだが、あとからヘンペルさん本人であったと気付く。この編集部に来てからの私は、俄然ガイジンさんに対して図々しくなり(「エイゴは必要ありません」という話だったので入社したのだが、見事騙されたのである)、誰に対してもブロークンな英語でベラベラ話しかけるのだが……。でもまさか本人とは……。たいそう失礼いたしました。

さて、肝心の新製品。デイクリームとナイトクリームの2種類が発売になるのだが、いずれもメインとなっているのは「フラーレンC60」という成分。ダイヤモンドなどと同じ炭素の仲間で、ビタミンEの100倍の抗酸化力があるとして、密かに話題沸騰中の最強成分である。さらにビタミンC、E、コエンザイムQ10などの天然由来の抗酸化成分を20種類以上も配合。ロンドンでもセルフリッジスで発表パーティがあったばかり、日本では当分の間、松屋銀座だけで取り扱うそう。
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by vogue_aso | 2005-11-17 23:00
10代の記憶。
e0037001_1251533.jpg唐突だが、私の人生に最も大きな影響を与えたもののひとつが「RCサクセション」である。先日『ラプソディ ネイキッド』という、1980年の幻のライブの完全版を手に入れてしまったものだから、感覚がすっかりあの当時に戻ってしまった。歌詞も格好も生き方も、本当に衝撃的で格好良かったからなぁ…。こうした「10代の記憶」「激しい刷り込み」の余波は、結局一生続いていくように思う。

スキンケアやメイクもまた同じで、誰もが「最初の記憶」からはどうにも逃れられないものらしい。たとえば最近、大人ニキビで悩む女性実業家にお会いしたのだが、その朝の洗顔方法を伺ったところ、ティーン誌の「ニキビはひたすら洗って清潔に」の教えが染みついているからなのか、「クレンジング→洗顔フォーム」のフルコースだった。原因は明らかに「ストレス」と、洗いすぎによる「バリア機能不全」にあると思われるのに…。

こと美容に関して。環境も自分の肌も、また常識さえも、刻々と変化している。「好み」を変える必要はないが、「知識」と「技術」は常にアップデートしていかないと、“エイジング”まっしぐらである。
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by vogue_aso | 2005-11-16 22:32
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『VOGUE NIPPON』編集部発“美容ブログ”
by vogue_aso
プロフィール
麻生 綾(あそう あや)
東京育ち。田園調布雙葉学園→上智大学文学部新聞学科→同大学院文学研究科を修了後、婦人画報社(現・アシェット婦人画報社)入社。『25ans』『婦人画報』編集部で約14年間、主にビューティのページを担当、また両誌で副編集長を務める。2004年3月に日経コンデナスト『VOGUE NIPPON』編集部に移籍、現在は同誌ビューティ・ディレクター。最近、かねてからの美容モットー「女は美味しそうでなくっちゃ。」にもう一言、「女は乾かしちゃいけない。」が加わる。趣味は化粧品いじり。好きな食べ物はだだちゃ豆、香草、蕎麦湯。家族は同業者の夫と、ぬいぐるみ多数。
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