某撮影でパトリシア・フィールドと初仕事。パットは、映画『プラダを着た悪魔』、ドラマ『セックス&ザ・シティ』のスタイリングを手がけたことで、日本でも一躍メジャーになった超・大御所スタイリスト。
トレードマークの真っ赤な髪は健在。スカルの黒キャミに蛍光イエローのフードつきTシャツ。オデコに載せた水色のメガネ。うーん、格好良すぎ……! 私も20数年後は、あんなかっとんだオバチャンになっていたいものである。
ロスから直行したという、ここトウキョウでの滞在は1週間(宿泊はリッツカールトン!)。明日から新品の電気釜を抱えて(「白いご飯が大好き」だそうなのだが、アメリカで売っている炊飯器は、彼女的には「ことごとく可愛くない」らしい)、一路ブラジルへ。NYのご自宅はさぞかし素晴らしく、居心地最高なのだろうが、ロケ・ロケ・ロケで、当分帰れそうにもないご様子。
そんなパットが撮影中にくれたのが、写真の『資生堂』の「紅」。水に溶いて使う、舞台用・プロ仕様の深紅の紅である。
「これねえ、世界で一番キレイな赤。でももう普通には売ってないらしいの。特別に一個あげるから、あなた、ビューティ・ディレクターなら責任をもって、この素晴らしい製品を復活させなさいよッ」
ンなこと言われても……。『資生堂』さん、天下のパット様がそうおっしゃられてます。何とぞひとつ、ご検討よろしくお願いいたします。